【プロンプトあり】ChatGPT-4oを経理で活用するポイント3選
2024年の5月、新たにGPTの新モデルである「GPT-4o」が発表されました。
経理業務に従事されている方の中には、GPT-4oが具体的にどんな業務を効率化できるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、GPT-4oを経理で活用するポイントを解説します。
※注意点(必ずお読みください)
・コードなどは2024年5月13日時点の情報に基づいており、システムのアップデートや仕様変更により使用できない可能性があります。また、動作環境によっては同じコードでも動作しない可能性があります。
・動作については上述の通り個々の環境によって左右されるものですので、動作に関する質問にはお答えできません。
・このコードによって生じた損害に関しては責任を負いかねますので、自己責任による使用でお願いいたします。あくまで考え方の参考程度にしていただけますと幸いです。
この記事を書いた人
公認会計士試験合格後、PwCあらた有限責任監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人)の金融事業部へ入社。
会計監査・内部統制監査・アドバイザリー業務に従事。
監査法人退所後は会計コンサル会社に勤め、経理支援やシステム導入に従事し、経理現場の改善に務める。
その後、公認会計士・税理士として独立開業。
1.GPT-4oとは?
GPT-4oとは、高性能なモデルであるGPT-4と同等の性能を持ちながら、情報処理のスピートが従来よりも大幅にパワーアップしたChatGPTの新しいモデルです。
音声入力にはわずか 232 ミリ秒で応答でき、人間の応答時間とほぼ同じとGPT-4oの公式サイトでは言及されています。
また、音声入力だけでなく、画像処理の性能も大幅に向上しているため、画像からテキストを正確に抽出する必要がある業務への活用も注目されています。
APIを利用する際の料金もGPT-4Turboの半分であるため、プログラミングへの活用も期待されています。
どんな業務に活用するべき?
そんなGPT-4oですが、どのような業務に活用するべきでしょうか?
このようなAI全般に任せる業務としておすすめなのは、「インプット情報の形式が曖昧な業務」です。
例えば、よく活用法として紹介されている「文章の誤字脱字の添削」は、添削前の文章を与える必要があります。
しかし、「何が誤字脱字にあたるのか」という定義は一律にできるものではなく、与えられる文章自体も多義に渡ります。
しかし、AIを活用すれば、そういった形式がバラバラな情報も人と同じく「読みとる」ことができるので、対応可能です。
そのため、こういった「インプット情報の形式が曖昧な業務」をChatGPTに処理させるのがおすすめです。
逆に、「インプット情報の形式が明確(定義可能)な業務」であるのであれば、RPA・GAS・VBAなどで効率化するべきです。
インプット情報の形式が明確(定義可能)な業務の例として、「決まったフォーマットで送られてくるメールから特定のテキストを抽出する」などがあります。
こういった決まったフォーマットで送られてくるメールから特定のテキストを抽出するのであれば、ChatGPTではなく正規表現を活用したプログラミングを利用するのがおすすめです。
また、ChatGPTは計算が苦手という特性を持っているので、数値の集計作業などはChatGPTではなく、EXCELやスプレッドシートで行いましょう。
2.ChatGPT-4oを経理で活用するポイント3選
ここでは、ChatGPT-4oを経理で活用する方法を3つ紹介します。
①請求書などの画像を読み取り要素を抽出する
②業務を効率化するためのGASのやVBAのコードを生成
③EXCELやスプレッドシートの関数式を生成
順番に解説します。
①請求書などの画像を読み取り要素を抽出する
まずはじめに請求書やレシートなどの画像を読み取り要素を抽出する方法を紹介します。
請求書というのは会社ごとにフォーマットが違うため、「インプット情報が曖昧な業務」の一つです。
GPT-4oになってから画像の読み取り精度と文章理解力が向上したため、請求書から正確に文字を抜き出し、仕訳を生成することが可能になりました。
このように、GPT-4oは仕訳を生成することが可能になったので、例えばGASのプログラム上でGPT-4oとクラウド会計をAPI接続すれば、請求書から生成した仕訳を会計ソフトにアップロードすることも可能です。
以前に書いた「【サンプルコードあり】Google Driveに格納した請求書の各項目をスプレッドシート自動転記する(freee×GAS×ChatGPT)」という記事でも、ChatGPTを活用することで、Google Driveに格納された請求書から仕訳に必要な項目を抽出する方法を紹介しました。
こちらの記事では一度スプレッドシートに転記させて人のチェックを挟みましたが、今後精度がさらに向上するのであれば、直接freeeなどにアップロードしてもいい時代が来るかもしれませんね。
②業務を効率化するためのGASやVBAのコードを生成
2つ目は「業務を効率化するためのGASやVBAのコードを生成」です。
経理事務作業の多くはルーチン業務ですが、そういったルーチン業務を効率化するプログラムをGPT-4oに生成させることで、業務の効率化が期待できます。
普段何気なく行っている業務で、効率化できそうなものがあればGPT-4oに聞いてみるのがいいでしょう。
③EXCELやスプレッドシートの関数式を生成
3つ目は「業務を効率化するためのGASやVBAのコードを生成」です。
経理事務作業ではEXCELやスプレッドシートなどの表計算ソフトがよく使われますが、関数を上手く使えない人もいるかともいます。
そういった時に、GPT-4oに聞くことで状況にあった関数を生成することができます。
普段EXCELやスプレッドシートでて作業している箇所をChatGPTに聞いて効率化してみてはいかがでしょうか。
3.おわりに
いかがだったでしょうか?
このように、ChatGPT-4oを使用することで、普段の業務を効率化することが可能です。
もし普段の経理事務業務を効率化したいということであれば、ここで紹介した方法をぜひ検討してみてください。
また、弊事務所はITとクラウド会計に強い税理士事務所となっております。
経理業務の効率化コンサルティングも行っておりますので、日々の経理業務でお困りの方は、下記ボタンよりお問い合わせください。
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最終更新日:2024年7月27日