個人事業主が記帳を効率化するオススメの方法3選【経理の専門家が解説】

~⏰️この記事は3分で読めます~

フリーランスのような個人で仕事を請け負う個人事業主の方は、確定申告ために日々の取引を記帳する必要があります。

しかし、取引の記帳は経験がないと非効率な方法をしてしまいがちです。

今回の記事では、今日からできる個人事業主の効率的な記帳方法を解説していきます。

非常に役に立つ内容なので、是非最後までご覧ください。

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この記事を書いた人

公認会計士試験合格後、PwCあらた有限責任監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人)の金融事業部へ入社し、会計監査・内部統制監査・アドバイザリー業務に従事。
監査法人退所後は会計コンサル会社に勤め、経理支援やシステム導入に従事し、経理現場の改善に務める。
その後、公認会計士・税理士として独立開業し、株式会社Lessおよび金子佳祐公認会計士・税理士事務所を創業。

【結論】今すぐ記帳効率化をする方法

結論から申し上げますと、個人事業主が記帳を効率化する方法は以下の3つです。

①クラウド会計ソフトを導入する
✅️②事業用の口座とカードを分ける
✅️③現金取引を無くす

順番に解説していきます。

①クラウド会計ソフトを導入する

まず1つ目は「クラウド会計ソフトを導入する」です。

普段の記帳をEXCELなどの表計算ソフトで行っている場合は、クラウド会計ソフトの導入をオススメします。

クラウド会計ソフトは、口座やクレジットカードと連携することによって、入出金データが自動で連携されるため、取引の記帳漏れやデータ入力の手間を削減することが可能になります。

また、クラウド会計ソフトを導入することで複式簿記での記帳が容易になり、65万円の青色申告特別控除を受けることができますので、税金の面でもメリットが大きいです。

個人事業主にオススメのクラウド会計ソフトは以下のとおりです。

✅️freee会計
✅️マネーフォワードクラウド会計


例えば、freeeの自動連携は大抵の銀行口座やクレジットカードに幅広く対応しているので、これだけでも記帳の手間を削減できます。

また、口座だけでなく、モバイルSuicaやPOSレジなどにも幅広く対応しておりますので、自身で使用しているアプリやシステムと連携することで、大幅なデータ入力の削減が可能です。

現在freeeと連携できる主要なサービスの例は以下のとおりです。

電子マネー
✅️モバイルSuica
✅️nanaco
✅️楽天Edy

ECサイト
✅️Amazon(出品サービス)
✅️BASE(ネットショップ作成サービス)
✅️ネクストエンジン(EC運営システム)

POSレジ
✅️Airレジ(POSレジアプリ)
✅️スマレジ(POSレジアプリ)

クラウド会計ソフトで有名なfreeeであれば980円~/月で導入できますので、もしすでに対応しているサービスをご利用でしたら導入をオススメします。

②事業用の口座とカードを分ける

2つ目は「事業用の口座とカードを分ける」です。

もし1つの口座やカードにプライベートと事業の入出金が混在している場合、新しく事業用の口座とカードを作るのがオススメです。

事業用の口座とカードを分けることで、どの取引が事業に関連するものなのかを明確にすることができます。

クラウド会計ソフトを使用していても、事業用の資金が分けられていない場合、クラウド会計ソフト上で取引を分ける手間が生じます。

また、事業用とプライベートで資金を管理しない場合、税務調査で誤った記帳をしているリスクがあるとみなされる場合があるので、そういった観点からも分けることをオススメします。

法人口座と違い、個人口座であれば開設するのは比較的容易ですし、使用していない口座をそのまま事業用に転用する形でも問題ございません。

③現金取引を無くす

最後は「現金取引を無くす」です。

先ほど紹介したクラウド会計ソフトと事業用の資金管理で記帳の手間は大幅に削減できますが、もし現金での取引が残ってましたら、これらの取引を無くす仕組みを整えるのがオススメです。

現金決済は決済情報がデータとして残りませんが、カード払いであれば明細データのダウンロードで決済情報の電子管理が可能になり、クラウド会計ソフト上で記帳の手間を削減できます。

最近ではキャッシュレス決済が主流になりつつあるので、できるだけ物品を購入する際は現金での決済は避けるようにしましょう。

例えば、今まで現金のみでしか購入できなかった切手やはがきも、郵便局であればクレジット決済が可能になりました。また、コンビニでもセブンイレブンならnanacoで切手の購入が可能です。

また、現金支出以外にも、思い切って販売サイドもキャッシュレスに絞るという方法もあります。

店舗の決済方法をキャッシュレスに絞ることで、記帳の手間のみならず、レジ締めや現金管理の手間も削減できます。

電子決済による手数料と既存客の現金利用率を勘案して、完全キャッシュレスに移行するのも検討しましょう。

※補足 記帳が面倒なら記帳代行も手段の一つ

もしこれらを踏まえても記帳が負担に感じる場合は、税理士などに記帳代行を依頼するのも一つの手です。

税理士に記帳を代行してもらうことで、正確な記帳が可能になるので、誤った確定申告を防止することができます。

さらに、記帳に関する業務を丸投げすることで、それに生ずる労力と時間を削減でき、本業に集中することが可能になります。

そのため、記帳を効率化したい場合は、税理士に記帳を代行してもらうことも視野に入れましょう。

弊事務所のご紹介

弊事務所では法人成りのシミュレーションも受け付けておりますので、簡単にご紹介させていただきます。

お客様の手間を徹底的に省いた業務設計

当社の記帳代行サービスは、忙しい事業主様向けに特化して設計されています。

サービスの最大の特長は、全ての業務がオンラインで完結することです。

記帳代行を依頼する場合、紙の請求書や領収書はスマートフォンで撮影するだけでOK。撮影した画像をクラウドにアップロードいただくだけで、後の記帳は全て迅速に行います。

文書のデジタル化からデータ入力、さらには分析まで、一貫して高品質なサービスを提供します。

もちろん、希望のお客様に対しては対面での面談も柔軟に対応していますので、お気軽にご相談ください。

freee会計に特化することでコスト削減&付加価値の提供

弊事務所ではご契約されるお客様にfreee会計の導入をお願いしております。

顧問先様の会計ソフトをfreeeに統一することで、事務所内の作業内容の効率化を通じた顧問料金削減や後述する毎月の経営レポート発行を可能とし、お客様へ還元しております。

freee様よりfreee会計エキスパートの認定を受けておりますので、freee会計の導入や設定を含めた支援も可能としております。

毎月の経営レポートを通じた分析&融資に強い決算作りの支援

みなさんは「コックピット経営」という言葉をご存知でしょうか?

コックピット経営とは、企業の経営者が経営の現状を一目で把握できるように、重要な経営指標やデータを一画面に集約して表示する手法です。航空機のコックピットのように、多くの計器が一箇所に配置されていることからこの名前がつけられています。

弊事務所では記帳代行や申告のみならず、売上や資金繰りを可視化したレポートの発行を毎月おこなっており、デフォルトで顧問業務に付属します。

レポートには銀行が重視するような指標もリアルタイムで追うことができますので、銀行の融資対策を早期に行えるのと同時に、迅速な経営判断が可能になります

仮にこういった対策をせずに決算を迎えてしまうと、決算書に融資へ悪影響を及ぼす要因が残ってしまうことになるため、こういった対策はタイムリーに財務状況を追いながら、対策をすることが非常に重要です。

~対策例の一部をご紹介~

✅️役員貸付金の解消:役員貸付金の存在は、銀行から個人資金と会社資金が混合しているとみなされ、融資に悪影響を及ぼす危険がございます
✅️デッドエクイティスワップを通じた役員借入金の資本化:膨らんだ役員借入金は負債比率を増加させる要因となるため、融資を見据えるのであれば資本化などを通じて解消の余地がございます
✅️経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)の資産計上:掛け金を損金に落とさず資産計上し、別表上で減算処理することで、節税対策をしつつ、これまで簿外となっていた資産の存在を示し、銀行への評価を上げることができます。(※申告する上で必要となる明細書は弊事務所で作成いたします)
✅️PL計上区分の見直し:売上高に計上できるのに営業外収益へ計上している金額がないか、特別損失に計上できるのに販管費へ計上している金額がないかを精査することで、企業の経常収益力の見え方を改善し、銀行評価の向上に繋げることができます。

こちらのレポートはネットを通じてスマホからの閲覧も可能ですので、出先から気軽に自身の経営状況を把握することが可能になります

⇩実際にお客様へ発行している経営レポートのサンプルはこちらです⇩

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お客様のご要望をお伺いします

顧問業務の内容

顧問業務に含まれるサービスは以下のとおりです。

✅️会計税務に関する質問受付
✅️現状の問題点や今後の方向性について面談・決算報告(頻度はお選びいただけます)
✅️決算申告対応
✅️経営レポートの作成
✅️専門家紹介
✅️クラウド会計の導入支援
✅️節税提案

【まとめ】個人事業主が記帳を効率化する方法まとめ

いかがだったでしょうか?

まとめると、個人事業主が記帳を効率化する方法は以下のとおりです。

✅①クラウド会計ソフトを導入する
✅️②事業用の口座とカードを分ける
✅️③現金取引を無くす
✅️記帳が面倒なら税理士に記帳代行を依頼する

これらのポイントをしっかり抑えた上で、記帳の効率化を検討しましょう。

また、弊事務所では業務効率化やITに強い税理士事務所ですので、こういった記帳の効率化やクラウド会計ソフトの導入に強みを持っています

「個人事業主として事業を始めたけど、日々の記帳や税務申告について何をしたらいいか分からない」
「日々の記帳を効率化したい、記帳を代行してもらいたい」
「クラウド会計ソフトを導入したいけど、何をしたらいいか分からない」
「記帳や申告だけではなく、資金繰りや融資などの相談もしたい」

以上のようなお悩みを持つ方はお気軽にご相談ください。

事業主様のご状況に合わせたご提案をさせていただきます。

初回のご相談は無料で承っておりますので、下記のボタンからお気軽にご相談ください。

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最終更新日:2024年7月27日