freeeとスプレッドシートを連携するおすすめアドオン「freee Data Getter for Google Sheets」を解説

~⏰️この記事は3分で読めます~

会計ソフトのfreeeを使う上で、会計データを手動でEXCELに出力して加工する際、それが手間に感じている人もいるかと思います。

また、freeeの会計データはスプレッドシートシートに自動で連携することができますが、そのためには通常GASというプログラミングが必要ですので、ハードルが少し高いです。

そこで今回は、プログラミングの知識不要でfreee会計とスプレッドシートを自動で連携できる「freee Data Getter for Google Sheets」を紹介したいと思います。

実際に弊事務所でも使用しており、シームレスに会計データを連携できて非常に便利ですので、是非ご覧ください。

この記事を書いた人

公認会計士試験合格後、PwCあらた有限責任監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人)の金融事業部へ入社。
会計監査・内部統制監査・アドバイザリー業務に従事。
監査法人退所後は会計コンサル会社に勤め、経理支援やシステム導入に従事し、経理現場の改善業務を行う
その後、公認会計士・税理士として独立開業。

1.freee Data Getter for Google Sheetsとは

freee Data Getter for Google Sheetsとは、freeeのデータをGoogleスプレッドシートに出力できるアプリケーションです。

こちらを使用することで、わざわざfreeeにログインすることなく、スプレッドシート上だけでfreeeの会計データを閲覧することが可能になります。

スプレッドシート上に出力するメリットとして、データの閲覧性が上がるということが挙げられます。

freeeに限らず、クラウド会計ソフトはレスポンスが悪く、操作性がイマイチな場合が多いです(画面遷移のたびに通信が必要なため、仕方がない部分ではあります)。

一度csvデータに変換して確認することもできますが、それも手動でしか行えず、手間になる場合がほとんどです。

しかし、このアプリを使用してスプレッドシートにデータを出力しておけば、そういった手間なく会計データを閲覧することが可能になるわけです。

2.freee Data Getter for Google Sheetsの特徴

freee Data Getter for Google Sheetsの大きな特徴としては以下のとおりです。

freeeからスプレッドシートに自動でデータが連携される

freee Data Getter for Google Sheets設定した時刻でfreeeから特定のデータを取得し、会計データをスプレッドシートに出力します。

よくある会計ソフトのcsv出力は基本的に手動で行いますが、こちらはそれを毎日自動で行うことも可能です(画像は公式サイトより引用)

②freeeから幅広いデータを取得できる

freee Data Getter for Google Sheetsで取得できるfreeeのデータは以下のとおりです(公式サイトより引用)

データ系
✅️銀行・クレカの明細
✅️取引
✅️請求書
✅️貸借対照表
✅️損益計算書(月次推移含む)
✅️製造原価報告書
✅️仕訳帳
✅️経費精算
✅️固定資産

マスタ系
✅️勘定科目
✅️取引先
✅️品目
✅️部門
✅️メモタグ
✅️セグメントタグ

そのため、これらを今まで手動で出力していた方は、こちらを導入することで即自動化が可能になります。

③Google Driveへバックアップを自動で保存できる

また、Google Driveへバックアップを自動で保存できるので、freee会計上でデータを誤って削除しても、Google Driveを確認することで取引の確認が可能になります(画像は公式サイトより引用)。

3.freee Data Getter for Google Sheetsの活用事例

ここからは公式サイトの活用事例を引用しながら、freee Data Getter for Google Sheetsの活用方法を3つ紹介します。

①月次の損益計算書を取得する

freee Data Getter for Google Sheetsを活用することで、月次の損益計算書を自動で取得できます。

こちらを活用することで、月次レポート資料を作成する際の元となるデータを出力する手間が省けます。

また、スプレッドシートに月次の損益計算書と連動したピボットテーブルを作成することで、freeeとピボットテーブルがアプリを介して自動で連携され、資料作成の自動化が進むのでかなりおすすめできます。

②freeeのエクセルインポート用データを正確に作る

freee Data Getter for Google Sheetsを活用することで、マスタデータを自動で取得できます。

上記の記事では自動で取得したマスタデータから、小口現金の支出管理表を作成しています。

こういった小口現金の管理表は拠点ごとに作成されるため、異なるバージョンのファイルが散らばりやすく、拠点を多く持つ会社では管理が非常に手間取ることが予想されます。

しかし、こちらのfreee Data Getter for Google Sheetsを活用すれば、少なくとも科目、部門はfreee上のマスタに統一されますので、マスタに更新があったとしても、各拠点の支出管理表をそれぞれ更新する手間が省けて非常に有用です。

③銀行明細のバックアップを毎日取得する

こちらはfreeeで登録されている口座情報のデータをスプレッドシートに出力する機能です。

こちらを活用することで、銀行明細の突合作業やキャッシュフローの把握などをスプレッドシート上にて行うことができます。

また、スプレッドシート上で預金残高の推移を見る際も有用でしょう。

4.弊事務所での活用法

実際に弊事務所でもfreee Data Getter for Google Sheetsを活用することで業務効率化を図っています。

具体的には、顧問先様のfreee情報をスプレッドシートに自動連携し、ピボットテーブルで集計した数値を「looker studio」にてレポート化しています(レポートについては『顧問料金』のページをご参照ください)。

こうすることにより、

freee仕訳登録

スプレッドシートへ転記(ピボット集計)

レポート作成

の流れを自動で処理することができ、データのリアルタイム反映が可能になります。

また、自計化されているお客様の取引入力状況も確認できるので、お客様の記帳状況がリアルタイムで確認することもできるという点で便利だなと感じています。

5.まとめ

いかがだったでしょうか?

このようなアドオンを積極的に活用することで、経理事務作業を効率化することができ、余計な人件費を削減することにも繋がります。

この記事が皆さんのお役に立てますと幸いです。

また、弊事務所はITとクラウド会計に強い税理士事務所となっております。

経理業務の効率化コンサルティングも行っておりますので、日々の経理業務でお困りの方は、下記ボタンよりお問い合わせください。

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最終更新日:2024年7月27日